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通訳の限界②

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さて、前回はなぜ通訳には限界があるのかということについて述べましたが、この言葉における問題は1900年代初期のころから言語学者を含める多くの学識賢者によって議論され続けてきたことであり、結果、最終的には個々人において理解される言葉の意味は、その人が持つ文化背景他、様々な外的・内的影響により異なるため、唯一絶対的な翻訳はありえないという見解に落ち着いています。


それを考えると、通訳された内容はオリジナルの言葉を発した本人が意図した内容と異なることは当たり前であり(これは常に海外ビジネスにおいて念頭に入れておかなければならないことです)、そして、それは同じように、直接、自分自身で英語を話す場合においても発生します。 つまり、日本語と英語の間には必ずギャップがあるということです。
そして、その英語もどの国の人が使っているかによって、かなりの意味の幅ができるということです。


もちろん、その大前提として、自分が母国語で理解してないことを英語で話す、通訳することは決してできません。
この部分を勘違いしている人がいます。
TOEICが900点以上あろうとも、話されている内容に関する知識がなければ話す/通訳することはできないのです。
ここに、日本における英語を話すことができる人に対する大きな勘違い/神話があります。 多くの日本人は英語が話せる=日本語を全て通訳できると信じています。 そのため、英語ができるということで、会社に入ったばかりの新人を大きな会議の通訳やメンバーに抜擢したりします。
結果は言うまでもないでしょう...。

また、同時に自分が使っている英語の意味が、自分が思っている意味で相手に伝わっていない可能性があるということを常に頭の中に入れておく必要があります。
なので、英語を話しているときに、「あれ、なんだか変だな」と感じた時には、自分が使用している英単語の意味が、相手には通じていないということを冷静に判断する必要があります。そして、これは海外ビジネスでは必要不可欠な能力となります。


残念なことに日本は長い間、島国であったがために、この感覚を持つことには長けていません。
一方、海外の場合、多くの国々が異なる国と地域と陸続きでつながっています。 そのため、相手の使っている英語で表現されている意味が自分の理解と同じかどうかということを毎回確認するという習慣を子供のころから教え込まれています。 そのため、彼らは会話の端々で、常に確認作業を行います 。


ところがこの確認作業は日本では失礼だと取られるため、ほとんど行われません。 (私はよくやるのですが、確かに嫌がられます。確認された方はどうも、自分の伝え方が上手くないと指摘されていると感じるようです...) そのため、日本の場合、日本人どうしてであっても伝えたい内容が異なっていても、そのまま話が進められ、最終的な到達地点が異なるままでも話が終わるということが多々おきます。
ですが、この確認作業をすることで、ビジネスの精度が上がります。
言葉による意思疎通においては、確認作業は必要不可欠なのです。
確認作業によって大きな齟齬を避けることができ、日本はもとより、海外ビジネスにおけるリスクを小さくすることができるかと思います。


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可能であれば、原書と翻訳本を読み比べてみるのもいいかもしれません。

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